闇金の取り立て方法１１種とその怖さ！被害を未然に防ぐ解決方法

 

 

闇金の取り立ては、本人だけでなく本人が一番連絡をされると困るところに向かいます。
闇金の取り立てを放置していると勤務先やご家族、ご家族の勤務先へと被害が拡大していき、解雇や家庭の崩壊に繋がる恐れもあります。闇金から犯罪行為をさせられ利用者が逮捕されてしまう恐れもありますので、闇金と関わっている方はご注意ください。

 

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闇金の取り立て手口11パターン

（１）鬼電（回線がパンクするほど電話をかけてくる）

鬼電（おにでん）とは、本人や本人の勤務先などに督促の電話を何度もかける、闇金の取り立て方法です。
本人だけでなく、事前に緊急連絡先として伝えた本人の関係者が狙われます。

（２）脅迫

闇金業者は日ごろから恐怖心を煽り、自分に従わせるように脅迫をしています。

 

【闇金が用いる脅迫内容】

• 「職場や親族に闇金からの借金をばらすぞ」
• 「外国人を雇って殺しにいく」
• 「身柄をさらいにいく」
• 「妻や子をさらう」など

当事務所への被害相談で良く聞くもの

本人に対しては、『職場や親族にばらすぞ』と言った脅迫が多く見受けられます。『外国人を雇ってお前を殺しに行く』や『身柄をさらいに行く』などもよく聞きます。
当然、家族関係なども把握していますから、『妻や子供をさらう』などの脅迫を行ってくるヤミ金も存在します。実際に、子供の学校にまで電話をかけてきたヤミ金もいます。

 

（３）本人の職場や家族など関係先への取り立て

闇金業者は申し込み時に「緊急連絡先」として、本人の職場や家族、家族の職場の情報を確認しています。
本人が支払えなくなると、この「緊急連絡先」が狙われることになります。
闇金業者の中には、会社に電話をして『ヤミ金だけど本人に金貸して返さないから給料をこちらに振り込め』と言った脅しをかけてくる者もいます。

 

【本人の代わりに家族から取り立てる手口】

・勤務先に「代わりに払え」と電話をかける
・家族に対して取り立てが向かう
・家族の職場に対しても取り立てを行う
・一度でも払ってしまうと何度も狙われる恐れがある

 

当事務所へ寄せられた被害の実例

借りた本人は３万円を借りた状態でヤミ金を無視していましたところ、借りる際に教えてしまった母親の勤務先へ何度も連絡が入りました。
結果として、完済金額の６万円と迷惑料と称して合わせて１０万円を本人の母親が支払ってしまったケースがあります。

 

一度でも、高額な支払いをしてしまうと脅せばお金を振り込む、いわゆる「カモ」として認識され何度も嫌がらせの被害に遭う可能性があります。

 

（４）FAXを使った嫌がらせ

悪質な業者が好んで使うのがFAXを使った嫌がらせです。最近ではインターネットを利用してFAXを送ることも出来るため、嫌がらせに悪用されています。
この嫌がらせは、教えてしまった連絡先が多ければ多いほど被害が大きくなってしまいます。

 

当事務所に寄せられた被害の実例

当事務所が確認したケースですと、借りた本人の名前と合わせて『金返せ！！』『詐欺師』などの言葉を絡めてＦＡＸを100枚以上会社に送られたケースがあります。
自身が所属している会社だけではなく、会社がテナントビルに入っている場合は、上下階の別の会社にも『●●会社に勤めている人はお金を返しません。』といったＦＡＸを流されたケースもあります。別の会社も巻き込まれているため、本人の問題を超えて会社間の大問題に発展してしまいます。

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（５）スマホの電話帳やLINEの友人を巻き込む嫌がらせ

闇金が融資をする前に、スマホの電話帳やLINEの友人リストを顧客に送信させていることが増えてきました。
本人が支払えなくなると、LINEの友人に対して、督促をしたり不名誉な写真を送り付けたりという被害が報告されています。

 

（６）裸の写真を使った脅迫、晒し行為

融資の前に、闇金が本人の裸の写真を送信させることがあります。
本人が支払えなくなると、事前に確認したLINEの友人に送り付けたり、SNSで拡散することがあります。
また、その「写真の悪用」を脅迫の材料にしています

 

（７）対面闇金の場合は自宅に押しかけてくることもある

令和の闇金業者は電話やLINEなどで融資や督促を行っており、実際には顔を見せない業者がほとんどです。
しかし、対面闇金の場合には実際に自宅や近くまで取り立てに押しかけて来る場合があります。
「ドアに貼り紙」「鍵穴にイタズラ」といった嫌がらせをしたり、実家などに実際に訪問されるケースも確認されています。

（８）ピザなどの出前を大量に送り付けたり、救急車を呼びつける

頼んでもいないピザなどの出前を、本人やその関係者に大量に送り付ける行為は、昔から良く行われている闇金の嫌がらせです。
本人や関係先に、救急車やデリバリーヘルスを呼びつけることもあります。
デリバリー業者には闇金の嫌がらせであることを説明して、帰ってもらうことができます。

 

（９）警察に「本人が家で暴れている」と嘘の通報をする

警察に嘘の通報をすることで、本人の家に警察官を呼ぶ嫌がらせです。
2名以上の警察官が自宅にくると、かなり精神的に堪えます。事情を説明すると帰ってもらうことができます。

 

（１０）給料を全額騙し取られる

何回か取引して支払い能力がなくなった利用者や、明らかに返済できなさそうな被害者には先に給料を全額振り込ませる被害が多発しています。
「振込されたらすぐに返します。」「支払い能力があるかどうか確認しますので、給料日に全額を指定口座振込してください。」と案内されます。
その後、連絡が付かなくなり給料の全額を取られたうえ、お金も貸して貰えないという最悪の状態に陥ってしまいます。

（１１）軽犯罪に加担させられる

次の記事で詳しく説明しますが「口座の譲渡、売却」「出し子、受け子」といった闇バイトをさせられるケースがあります。
実際に逮捕者も出ているため、闇金の口車に乗ってしまわない様にお気を付けください。

 

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闇金の怖さ｜本人が逮捕されるリスクなど

 

 

闇金業者と関わるだけで、取り立てのリスクがあるだけでなく、本人が知らない内に犯罪を犯してしまい逮捕されてしまうこともあります。

【口座の売買を要求され、応じると逮捕されることもある】

闇金は、債務者からの約束の返済が見込めないときに、代わりに債務者自身の銀行口座やスマホを要求してくる場合があります。
数万円での買取りを提案してくることもあります。
口座やスマホを取られると、もちろん闇金に使われます。知らない間に、自分の口座名義が、闇金の返済受付口座として使われるのです。
その口座に他の債務者が入金してくるため、銀行や警察からは自分が闇金と認識されてしまいます。
口座売買だけでも罰金もしくはそれ以上の罪になる上に、闇金として警察から事情聴取を受ける可能性もあります。

 

【闇金を使うだけで闇金の共犯に！「迂回融資」について】

気づかない内に闇金業を手伝ってしまう「迂回融資」というものがあります。
闇金からの貸付金の振り込みは、闇金自身が借主に直接振り込みをするのが通常の方法です。
お金の流れは 「闇金→借主」 ということになります。

 

一方、迂回融資の場合は、ヤミ金業者は直接振込をせず、ヤミ金の別の顧客から振り込ませます。
別の顧客は、返済の際に借主の口座を指定されて返済金を振り込むのです。
お金の流れは 「別の顧客→借主」となります。
この場合、別の顧客が振り込んだ口座はヤミ金に指定された口座のため、振込明細をもって警察に持ち込むと借主の口座は凍結されます。最悪の場合、ヤミ金からお金を借りただけなのに罰金刑に処される場合もあります。

 

【闇バイトの「出し子、受け子」をさせられる】

また最近では、ヤミ金の支払いができないとなると闇バイトでもよく出てくる『出し子・受け子』の役割を強制させられるケースもあります。
支払いができないのであれば、代わりに仕事をすることで貸し借りをなしにするといった被害です。
ただこれは完全に犯罪行為です。
ヤミ金に指定されたコインロッカーに行くと複数枚のキャッシュカードが用意されています。そのキャッシュカードで現金を引き出してコインロッカーに戻す。もしくは、振込をして別口座に資金移動をさせることを強要されます。

【身の上話をして連絡されたら一番困る人物を把握する】

ヤミ金を利用する方は、消費者金融などの一般の借入先からはお金を借りることできません。
何かしら困ったことが起こった場合に借りられるのがヤミ金だけとなってしまいます。
そこにヤミ金が優しい素振りをしてお金を貸し付けてきます。
「金利は法外で高いけれど、ちゃんと事情も聞くし完済を繰り返してくれれば条件もどんどん良くなるから」と言って色々と身の上話を聞いてもらえたりします。
実際に当事務所へのご依頼者の中には、「付合いの長いヤミ金は今まで色々と便宜を図ってくれたので付き合っていきたい」と仰る方や敢えて借りていることを申告しない方もおられます。
しかし、ヤミ金は身の上話や日常の話から、連絡をされたら一番困る緊急連絡先にあたりを付けたり、立替えて支払いをしてくれそうな親族を探します。
直接教えてなくても、SNSのアカウントを見つけられたり、その情報から、さらに知り合いに圧力をかけてきたりもします。

 

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闇金と正規の貸金業者の督促で異なること

現在の正規貸金業者は、執拗に電話をすることもまた大きな声を出すこともできません。ヤミ金はどこまでいっても違法業者です。
当事務所がヤミ金と交渉する際も、後ろで別の担当者が怒声を上げて取り立てを行っているのをよく耳にします。　

闇金から取り立てを受けたときにやってはいけないこと

闇金から取り立てを受けたら

• 闇金を相手にしてはいけない
• 被害者本人が闇金と対応しても言いくるめられてしまう
• 闇金から取り立てを受けたら専門知識を持った法律家へ相談しましょう
• 仮に闇金業者と喧嘩をして怒らせると法律家が介入しても交渉が難しくなることがある

 

闇金問題はどこに相談したら良いのでしょうか？

闇金問題に警察は動いてもらえない場合が多い

警察には民事不介入の原則といって「民間の当事者同士のトラブルには原則として介入しない」という方針があります。
また、闇金問題を刑事事件ではなく「民事の問題」として扱うことが多いです。
警察は「これは警察が介入する案件ではなく、弁護士や司法書士のサポートを受けるべき」と考えるケースが多いのです。

 

警察が優先する事件が多い

警察は多くの事件を抱えており、暴力や窃盗などの明確な犯罪が優先されることが一般的です。そのため、特に証拠が少ない場合には、闇金のような複雑な経済犯罪には消極的になりがちです。
また、証拠が不十分な場合には捜査が進まず、警察も動きづらいという事情もあります。
日ごろから手続に触れる機会の少ない一般の方が、警察が被害届を受理するだけの証拠や資料を揃えるのは極めて困難です。

 

闇金問題は、闇金対応の専門知識を持った法律家へ

闇金問題の解決は、闇金から二度と連絡が来ずに返済からも解放され、完全に縁が切れた状態であると言えます。
支払いを続けていても、闇金は完済させるつもりもなく、完済した様に見えたとしても、再融資を勧めて被害者を解放するつもりはありません。

 

闇金問題は被害が拡大してしまう前に、早急に解決する必要があります。
闇金対応に強い司法書士や弁護士などの専門家は、その迅速に解決する必要性を十分に分かっています。そのため、必要に応じてスピーディーに対応しています。

闇金が法律家へ相談しても無駄だと言うのは「法律家には相談されたくないから」

闇金業者の多くは、闇金との交渉に長けた法律家が介入すると手を引きます。
法律家が介入した顧客に執着していても、法律家が警察と連携することで本格的な捜査、摘発を受ける可能性があるためです。
当事務所でも、闇金業者に交渉の電話をかけた時点で相手が手を引くことも珍しくありません。

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