
闇金の借金を返済できないのは当たり前、その仕組みについて
最終更新日:
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監修者
司法書士 東口 昌弘
2万件以上の闇金解決の実績のある司法書士事務所、エストリーガルオフィスの代表。
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真っ当に営業をしている消費者金融の場合、貸した金額に付ける利息は法律の範囲内にある割合を上限としています。元本10万円未満の貸し付けで年利20%まで、元本10万円以上100万円未満で年利18%まで、元金100万円以上で年利15%までが法律に則った金利の上限です。
もしもこの上限を超えれば、超過した分は債務者に返還されます。また、上限を超えて金の貸し付けを行うと処罰の対象にもなります。
クリーンなローン会社が1年で2割の金利上限を付けているのに対し、闇金の金利設定は10日で1割や3割が当然です。10日で5割にも及ぶ金利や、1週間で10割というあり得ない金利を設定している業者もあります。
利息制限法に抵触するのは言うまでもなく、そもそも貸金業登録外の業者であるため法律の範囲で営業する意思が当然にありません。しかしながら多重債務などによってどこのローン会社からも借金ができなくなったとき、唯一貸し付けを行ってくれる業者であるとして闇金に手を出してしまう人も多いのです。
闇金の金利設定は10日ごとや週ごとに元金に対する利息が増えてきます。元々が高い金利設定であるため、みるみるうちに借金の総額ばかりが跳ね上がっていく事になります。
闇金は小口融資が基本ですので、元金自体はそこまで大きくない場合がほとんどでしょう。しかし金利がかさみ続ける事によって元金を上回る金額にもなり、最終的に身動きが取れなくなってしまう被害者が多く出てくるのです。
闇金が設定するトイチやトサン、あるいはトゴなどの金利は、借金を返せなくなる金額にまで跳ね上げるために大きな効果を発揮してしまいます。
たとえばトイチで10万円を借りたとすれば、10日後には1万円の利子が付いてしまっています。パーセンテージに変換すると10日で10%となり、それはつまり1日で1%の利息と言う計算になります。仮にこれを単利で1年間借り続けたとすれば、年利換算したときの利息は365%です。
法律の上限である年利20%と比べると、桁違いの高い金利である事が一目でわかります。最近では20%よりも少し高い程度の利息を付ける闇金業者もいますが、トイチにとどまらずトゴや週倍がある事も事実です。
10日ずつ利息が増えていくと言う事は、それだけ借金の総額が増えるスピードも早いという事になります。10日ごとにやって来る返済日にお金が用意できず、その日払えるのは結局のところ利息のみという立場に追い込まれる人が少なくありません。
利息しか払わなくても許してくれる闇金は、その時点においては融通の利く相手に思えるかもしれません。しかし実際の所、顧客が利息しか支払えないのは闇金にとっても好都合です。
返済が利息のみであれば元金は一切減っていないという事になります。元金が減らなければ延々と10日ずつの利息が増えていくだけです。よって顧客はいつまで経っても借金から逃れる事ができません。
結果として利息だけを常に支払い続けるだけのスパイラルに陥り、その利息さえも払えなくなってくると今度はしつこい取り立てや嫌がらせの被害に遭うリスクが生じます。
元金が減らない限り借金が消えないのは当然のことですが、減らない元金に対して高い利息がかかり続ければいくら払っても終わりは見えません。また、闇金では大抵の利息の付け方が複利法によるものです。元金だけではなく、元金と利息を合計した金額に対して利息の計算が行われます。借金は減るどころか常に増え続ける事となるのです。
闇金の借金を返せないのはそもそも当然です。返せないような仕組みとなっています。それによって顧客を解放しないまま、いつまでも金をむしり取ろうとするのが闇金の手口です。
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闇金から借金をすると、返せないのが当然な状況へと追い込まれてしまいます。しかしこう言った暴利による貸付行為は、そもそも無効となる契約です。さらには闇金の行為を不法な原因による給付として最高裁判所が認めています。
つまり、闇金から金を借りてどれだけ借金の総額が膨らんでしまったとしても、利息も元金も全て含めて返す必要はないという事です。元々返せるはずのない金利システムでの貸し付けに対し、返済を求められたとしても応じる必要はありません。
しかし返す必要がないからと言って、自分でどうにかできると思うのは危険です。知識やノウハウのある専門家でなければ、被害を抑えつつ借金を解決するのは難しいでしょう。
闇金業者との関係を断つためには、闇金対応に精通している司法書士や弁護士に相談することが最も効果的です。闇金業者は、法律の専門家が介入するだけで取り立てを止めるケースが多く見られます。これは、法律家との対立が闇金業者にとって大きなリスクを伴うためです。
闇金との交渉には、一般の方では対処できないような専門的な知識と法的手段が必要です。弁護士や司法書士は、闇金業者の違法行為を見抜き、適切な対応を迅速に行うことができます。業者に対する交渉力が強く、借り手に代わって闇金業者と話し合い、違法な取り立てを止めさせることができます。
闇金業者は、法律家と対立することで逮捕のリスクが高まり、運営に必要な口座が凍結されるなどの大きなデメリットを抱えます。そのため、法律家が介入した時点で業者は強引な取り立てを控え、関係を断つ方向へ動くことが多くなります。こうしたリスクを避けるため、闇金業者は法律家との交渉を忌避し、借り手への圧力を緩める傾向があります。
東口昌弘 司法書士
当事務所、エストリーガルオフィスでも介入と同時に7~8割の業者と話がまとまり、取り立てが止まります。
残りの数割も数日かけて交渉を行います。
当事務所の場合は、闇金対応を10年以上行っていることもあり、「揉めると闇金にとってデメリットが大きい」と闇金業者に知られています。
長年の活動のおかげで、現在のスムーズな解決に繋がっています。